2016年10月03日

10月2日「しおかぜ」

1300代の「イルボネパラム」と「ふるさとの風」は9900と9950kHz、2日は両波とも強力である。9950kHzには開始前からノイズジャミングと思われる電波が出ているが弱く影響はない。9900kHzは毎日10分ほど前からキャリアーを出している。
拉致問題インフォメーションは9月9日北朝鮮が核実験をしたことに対する内閣総理大臣の声明が出ている。
「北朝鮮の核開発は、我が国の安全に対するより重大な脅威であり、地域及び国際社会の平和と安全を著しく損なうものになっている。今回の北朝鮮による核実験の実施は、関連する国連安保理決議の重ねての明白な違反であり、核兵器不拡散条約(NPT)を中心とする国際的な軍縮・不拡散体制に対する重大な挑戦である。また、日朝平壌宣言や六者会合共同声明にも違反するものである。我が国は、北朝鮮に対して厳重に抗議し、最も強い言葉で非難する。
 我が国は、北朝鮮による更なる核実験の場合には、更なる重要な措置をとる決意を表明した国連安保理決議第2270号を念頭に、国連安保理が速やかに協議を実施するよう、調整を開始している。北朝鮮に対しては、改めて、関連する国連安保理決議を即時かつ完全に履行するとともに、拉致、核、ミサイルといった諸懸案の包括的な解決に向け具体的な行動をとるよう、強く求める。」

ニュース解説は「9月23日北朝鮮李容浩外相国連総会演説」について。我田引水的な内容で、米国による核戦争の脅しに対抗し、国家の核戦力を量、質ともに強化するための措置を取り続けると述べ、対決姿勢を鮮明にしている。拉致問題解説は、政府認定の拉致被害者について、北朝鮮側の対応について述べている。4人は入国無し、8人は死亡としている。
今週の一曲、朝鮮語放送は斎藤由貴の「悲しみよこんにちは」、2014年2月以来の登場である。日本語放送は1977年のヒット曲山口百恵の「コスモス」、一年ぶりに登場した。

1300の「しおかぜ」は5985kHz、いつものように早くからノイズジャミングが出ている。八俣の電波は弱く、ビルマ語と互角の勝負である。昨日と同じ番組で、前半朝鮮語、後半日本語放送で、ニュースとニュース解説番組「日本海にかける橋」である。冒頭はこれまでと同じで中波放送を7月29日に開始するというアナウンス。実際には9月25日から始まった。
 「しおかぜをお聞きの皆さん、しおかぜはこれまでの短波放送に加え、ピョンヤン時間7月30日0時から30分間、周波数1431kHzで中波放送を開始することになりました。中波放送も短波放送同様に毎日放送します。
 これからの「しおかぜ」はピョンヤン時間22時30分から0時5分までは短波放送、0時から0時30分までは中波放送、そして1時30分から2時30分までは短波放送でお聞きいただくことができます。新たに始まる中波放送は1431kHz、ピョンヤン時間0時から0時30分に放送します。
 どうかこれからも短波・中波の「しおかぜ」をぜひお聞きいただき、可能な限り私たちに情報をお送りください。私たちは必ず皆さんを救出いたします。」

まず8月31日に山口県、島根県で行われた特別検証で収録された、特定失踪者家族の河田奈津江さん(河田君江さん母)・西村育代さん(西村京子さん母)のメッセージ」が出ている。
続いて9月17日に開催された「国民大集会」についての解説と同日採択された決議案が放送された。

決 議 案
 本日、私たちは本年2回目の国民大集会を開催した。4月の大集会から半年が過ぎ、北朝鮮は全被害者を返すという決断を先延ばしにしながら、ミサイル発射と核実験暴挙を行った。その不誠実で危険きわまる行動に強い怒りを覚える。

 北朝鮮が拉致という許しがたい国家テロを行って数十年が経ち、政府の拉致問題対策本部が発足して10年になるが、いまだに多くの拉致被害者を救出できてい ない。

 わが国の対北制裁は国連安保理決議が求める水準を大きく上回る。国連制裁は核とミサイルを理由にしているが、わが国はそれに加えて拉致問題も理由にして いるからだ。たとえば、人道支援の停止や貿易全面禁止は拉致を理由にかけてい る制裁だ。核・ミサイルに関して国際社会と共に圧力を強めることと、拉致を理 由とする制裁をカードに全被害者救出のための実質的協議を行うことは矛盾しな い。

 拉致被害者救出は人命のかかった緊急課題である。自国民保護は政府の当然の責務であり、核問題での国際連携強化を進めつつも、北朝鮮からの被害者帰国を先行して実現せねばならない。拉致問題がいかに重大な人権侵害事案であるかを国際社会に訴えてきたのもこの時のためだった。

 あらためて政府に、核・ミサイル問題と切り離して全拉致被害者救出のための実質的協議を行うよう求める。被害者が彼の地で祖国の助けを待っている以上、 私たちは負けるわけにはいかない。必ず救い出すという決意を込めて以下の決議
を行う。

一、北朝鮮は、今すぐ、被害者全員を返せ。全被害者を返すための実質的協議に応ぜよ。
二、政府は、核・ミサイル問題と切り離して被害者帰国を先行させるための実質 的協議を最優先で実現せよ。
三、立法府は、北朝鮮のようなテロ集団を支える活動をわが国内で行うことを阻 止する新法を作れ。

平成28年9月17日
「最終決戦は続いている!制裁と国際連携で全員救出実現を!国民大集会」
参加者一同


1430の「ふるさとの風」は9560と9960kHz、台湾送信の9560kHzは極めて強力である。パラオ送信の9960kHzも強力である。ジャミングは全くない。懐かしい日本の歌は「ずいずいずっころばし」で始まった。拉致問題解説は市川修一さんについて、1978年8月12日、鹿児島県日置郡から増元るみ子さん当時23歳と共に拉致された。2002年北朝鮮は拉致を認め1979年9月4日死亡としているが、泳げなかった市川さんが、初冬に川で溺死したことにして、にわか死亡通知書を作成、客観的事実は何もなく信用できる内容ではない。これも北朝鮮にとっては死亡したことにしないと都合の悪い拉致事件である。
ふるさとの声は、市川修一さんへ、お兄さんの市川健一さんからのメッセージは2016年2月24日収録の新しいものに差し替えられている。続いてお姉さん市川龍子さんからも2016年2月24日収録のメッセージ。このあと中学高校生時代の友人花牟礼薫さん、小中学校同級生の高山孝一さんからのメッセージは2007年に収録されたものが出ている。今日の一曲は1972年のヒット曲、吉田拓郎の「結婚しようよ」、これは2015年5月以来の登場となった。
最後の周波数アナウンスは台湾送信の日本語放送は9900、9560、9470kHz、朝鮮語放送の9900、9765kHzのみでパラオの周波数アナは無い。この番組は2016年4月14日、23日、5月2日、11日、20日、6月16日、25日、7月4日、13日、22日、31日、8月9日、18日、9月14日、23日と同じ内容である。
1600の「しおかぜ」は6090kHz、Pipジャミングは1546に出てきたが弱い、CNR2がよく聞こえている。八俣からの電波は強くクリアーに聞こえている。1300の5985kHzと同じ番組が出ている。
1652:20に「日本政府からのメッセージ」が出ている。このあと緊急放送ISに次いで、日本への連絡用電話番号やFAX番号などがアナウンスされている。

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