2016年02月25日

2月24日ふるさとの風

来る3月18日 『北朝鮮向け短波ラジオ放送「ふるさとの風」「しおかぜ」共同公開収録in博多』が開催される。昨年12月12日に次いで行われる政府主催行事の一つである。
今回もこの模様を短波放送で生中継する。3月18日、金曜日1030-1200UTCの予定である。中継時間から見てパラオからと推定できる。
「ふるさとの風」が中継されているのはAngel5送信機から、平日は1430開始である。日曜日は1300から使われている。


2月24日1300の「しおかぜ」は7400kHz、連日CRIの混信が強く受信状態は極めて悪い。北朝鮮のジャミングは聞こえない。水曜日は前半・後半とも朝鮮語放送である。

1300の9950kHz、台湾送信は開始直後は結構強かったが、次第に落ち込んでしまった。後半日本語放送は全く聞こえなくなってしまった。例によってこれ以外の台湾送信は強い。

1430の「ふるさとの風」は9960kHz、パラオ送信もいつもの強さはない、聞き取りはかろうじて可能である。懐かしい日本の歌「汽車」で始まった。拉致問題解説は田口八重子さんについて。1978年6月ごろ東京高田のベビーホテルに2歳と1歳の子供を残したまま拉致された。当時22歳である。日本人を偽装し大韓航空機爆破事件を起こした北朝鮮工作員・金賢姫(キム・ヒョンヒ)の証言から、田口八重子さんがこの北朝鮮工作員の教育係を務めたことが明らかになっている。北朝鮮はこうした事実や大韓航空機爆破事件そのものへの関与を完全に否定している。しかし、田口さんは、別の拉致被害者(2002年に帰国)に対して、「1981年から1983年にかけて「オッカ」(=金賢姫の別名)という名の女性工作員と共同生活した」ことが確認されている。
また、北朝鮮は、「田口さんは、1984年に別の拉致被害者・原敕晁さんと結婚し、1986年7月に原さんが病死したため、精神的な慰労のための旅行中に交通事故で死亡した」と説明している。しかし、帰国した拉致被害者は、田口さんとは1986年7月頃まで同じ招待所にいたが結婚の事実はなかったと証言しており、したがって、「原さんの死後、交通事故で死亡した」という北朝鮮側の説明は信用できるものではない。
北朝鮮側は、田口さんが大韓航空機爆破事件の実行犯の教育係を務めていたという事実を隠そうとしている。もちろん事件そのものを北朝鮮は認めていないし、韓国も機体引き上げの捜査をしないなどおかしな事件である。
ふるさとの声は田口八重子さんへのメッセージ、お兄さんの飯塚繁雄さんから2015年3月4日収録されたもの。お兄さん本田勝さんからのメッセージは2015年8月に制作されたビデオメッセージから本間勝さんの、田口八重子さんへの家族のメッセージが放送された。最後に2015年9月に東京で開催された「最終決戦のとき!不退転の決意で全員救出を!国民大集会」で収録した飯塚耕一郎さんからのメッセージが出ている。今日の一曲は1975年のヒット曲布施晃の「シクラメンの香り」が復活した。この番組は先回2月15日放送分から家族メッセージが一部差し替えられている。2月15日と同じ番組である。

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