2016年01月02日

1月1日「しおかぜ」

1300の5910kHz、八俣からの電波は非常に強力である。S9+40dBを超す勢いである、受信状態は極めて良好、幸先の良いスタートである。依然としてPipジャミングは5985kHzへ垂れ流しを続けている。4885kHzといい、ジャミングを出すのを忘れているようだ、というよりも危機管理能力が全くないということだ。
1月1日としては2回目の放送になるが、1600と同じ番組のため、「君が代」の演奏で番組開始である。2分後いつも開始テーマで始まっている。1630と同じ朝鮮語放送が出ている。1323に「日本政府からのメッセージ」が出ている。
後半1330は日本語放送、昨日1600と同じ番組である。「君が代」で開始、日本語によるニュースとニュース解説番組「日本海にかける橋」、まずモランボン楽団の北京公演が突然中止になったニュースから。初の海外公演中止ということで、中国と北朝鮮の関係悪化が懸念されている。
続いて12月10日ソールで開かれた「北朝鮮情報自由化のための日米韓国際会議」について。これは統一アカデミー・国民統一放送(短波7515kHzで放送している)主催で開催され日本からも参加している。北朝鮮では体制維持のために幹部の粛清を行ったり外部との接触を様々な形で妨害したりしているが、現実には情報の流入が加速しており、韓流ドラマのDVDも蔓延しているとのこと。
金正恩の逃走用のためのトンネルについて、非常時に中国へ逃げるための地下通路ができているというもの。救出への道コーナーは北朝鮮との交渉について。拉致は放ったらかし、金になる遺骨収集しかやらないしたたかさ。1352:25に「日本政府からのメッセージ」が出ている。スケジュールの案内、日本への連絡用電話・FAX番号のアナウンスが出ている。放送終了までクリアーな受信状態が続いた。

1300の「イルボネパラム」朝鮮語放送は9950kHz、1日の台湾送信も強力に来ている。ジャミングもわからない、出ていないようだ。日々日照時間は長くなってきているが、この状態が続いてほしい。
1330の「ふるさとの風」も良好である。今週の一曲は朝鮮語、日本語放送とも12月12日日本政府主催シンポジウムで、全員で歌われた「ふるさと」である。

1430の「ふるさとの風」は9960kHz、ジャミングは聞こえない、パラオの信号は強く受信状態は良好である。2016年最初の放送もこれまでと同じ「ふるさとの風」特別番組として、拉致被害者御家族ビデオメッセージに収録されている家族メッセージが出ている。週6日間出ており、1月1日で91回目の再放送である。

1600の「ふるさとの風」は9975kHz、ジャミングは聞こえない、9960kHzに垂れ流しが続いている。パラオの信号も強い、受信状態は良好である。懐かしい日本の歌「汽車」で始まった。拉致問題解説は田口八重子さんについて。1978年6月ごろ東京高田のベビーホテルに2歳と1歳の子供を残したまま拉致された。当時22歳である。日本人を偽装し大韓航空機爆破事件を起こした北朝鮮工作員・金賢姫(キム・ヒョンヒ)の証言から、田口八重子さんがこの北朝鮮工作員の教育係を務めたことが明らかになっている。北朝鮮はこうした事実や大韓航空機爆破事件そのものへの関与を完全に否定している。しかし、田口さんは、別の拉致被害者(2002年に帰国)に対して、「1981年から1983年にかけて「オッカ」(=金賢姫の別名)という名の女性工作員と共同生活した」ことが確認されている。
また、北朝鮮は、「田口さんは、1984年に別の拉致被害者・原敕晁さんと結婚し、1986年7月に原さんが病死したため、精神的な慰労のための旅行中に交通事故で死亡した」と説明している。しかし、帰国した拉致被害者は、田口さんとは1986年7月頃まで同じ招待所にいたが結婚の事実はなかったと証言しており、したがって、「原さんの死後、交通事故で死亡した」という北朝鮮側の説明は信用できるものではない。
北朝鮮側は、田口さんが大韓航空機爆破事件の実行犯の教育係を務めていたという事実を隠そうとしている。もちろん事件そのものを北朝鮮は認めていないし、韓国も機体引き上げの捜査をしないなどおかしな事件である。
ふるさとの声は田口八重子さんへのメッセージ、お兄さんの飯塚繁雄さんから2015年3月4日収録されたもの。お兄さん本田勝さんからのメッセージは2015年4月26日東京で開催された「最終決戦のとき!不退転の決意で全員救出を!国民大集会」での収録から。同じく飯塚耕一郎さんから、田口八重子さん家族のメッセージが放送された。今日の一曲はない、この番組は2015年10月30日、11月8日、17日、26日、12月5日、14日と同じ内容である。

1600の「しおかぜ」は5955kHz、この時間も1300の5910kHz同様極めて強力、ローカル局並みの受信状態である。前半朝鮮語、後半日本語放送が出ている。いずれも「君が代」で始まっている。

上の画像に書かれている文字を入力して下さい