2015年11月21日

11月21日「しおかぜ」

1300の「しおかぜ」は7400kHz、土曜日はいつものように朝鮮語放送から。ジャミングも聞こえず、受信状態は良好である。さる11月2日、加藤勝信拉致問題担当大臣のメッセージが収録されその内容がそのまま日本語で流されている。先週と同じ内容だが、21日は受信状態も良く全文を聞き取ることができた。
以下、放送された加藤大臣のメッセージ。
 北朝鮮の地で「しおかぜ」をお聴きの皆様、こんばんは。

 拉致問題担当大臣の加藤勝信です。本日は、先月 30 日に放送開始か ら 10 周年を迎えた、ラジオ番組「しおかぜ」にのせて、北朝鮮に拉致 され、長きにわたり、つらい日々を過ごされている被害者の皆様にメッ セージをお伝えいたします。

 拉致問題の解決は、安倍内閣の最重要かつ最優先の課題です。北朝鮮による日本人拉致問題は、我が国の主権及び国民の生命と安全 に関わる重大な問題です。そして、家族の時間を引き裂き、被害者それ ぞれの未来を奪う人権・人道上の由々しき問題でもあります。
 安倍総理の強いリーダーシップの下、政府の責任において、全ての拉 致被害者の早期帰国を実現する。拉致認定の有無にかかわらず、全ての 被害者を救出するために必要なあらゆる取組を強力に推進する。それが、 拉致問題担当大臣に就任した私の決意です。
 今回、特定失踪者問題調査会が運営する「しおかぜ」に出演させて頂 くのも、拉致被害者の皆様に一日も早く母国の土を踏み、愛するご家族 との再会を実現させたいという、日本政府の決意を、国民の総意を伝え させて頂きたいと考えたからです。
 拉致問題担当大臣就任直後、拉致被害者の御家族の皆様とお会いしま した。それぞれに抱いておられる、愛する肉親を奪われた怒りや、肉親 の帰還を願う、切なる思いを聞かせて頂きました。こうしたお気持ちを 直接に聞かせて頂くにつれ、これまでにも増して、拉致被害者の皆様と御家族の皆様が再会できる日を、一刻も早く実現しなければならない、 拉致問題の解決には一刻の猶予もならない、という思いを新たにしました。
 安倍総理からは、この機会に改めて「拉致問題はこの安倍内閣におい て解決させる。被害者と御家族が抱き合う日が来るまで私の使命は終わ らない。」との決意を皆様に伝えてほしいと言われました。
拉致問題を最優先・最重要の課題と位置づける安倍政権の担当大臣と して、「対話と圧力」「行動対行動」の基本姿勢を貫き、全ての拉致被害 者が一日も早く帰国を果たし、御家族と再会できるよう、日本政府一体 となって全力で取り組んでまいります。
 また、国連をはじめ国際社会は、拉致問題を含む北朝鮮の人権状況に ついて高い関心を持つようになり、被害者の皆さんの救出に向けた国際 的な機運はこれまでになく高まっています。

 昨年12月の国連総会では、賛成116、反対20という圧倒的な多 数で、拉致問題を含む北朝鮮の人権侵害を非難する決議が採択されまし た。また、国連安全保障理事会では、「北朝鮮の状況」について初めて 会合が開催され、拉致問題についても議論されました。
 また、11月1日にソウルで行われた日中韓首脳会談では、安倍総理 は、朴槿恵(パク・クネ)韓国大統領と李克強(り・こくきょう)中国 国務院総理に対して、拉致問題の早期解決に向けて理解と協力を求めま した。約 3 年半ぶりに開催された日中韓首脳会談の成果文書である、 「北東アジアの平和と協力のための共同宣言」では、朝鮮半島における 核兵器の開発に関連する国連安保理決議や、六者会合共同声明が忠実に 実施されるべきとの認識が共有され、朝鮮半島において緊張を引き起こ し、関連する国連安保理に違反するいかなる行動にも反対するとの、三首脳による強い決意も盛り込まれました。
 北朝鮮は、世界の各国との融和を達成しようとするのであれば、人道 的・大局的見地に立ち、拉致問題を始めとする人権問題の解決に向けた 真剣かつ具体的な行動をとらねばなりません。
 安倍総理は、「何よりも大切なことは、拉致問題を解決しなければ、 北朝鮮がその未来を描くことは困難であると北朝鮮の最高指導者に認 識させることである。」と明言されています。この場を借りて、北朝鮮 に対しては、「拉致問題を解決しなければ北朝鮮がその未来を描くこと は困難である」と改めて強調するとともに、拉致問題の解決に向けた具 体的な行動をとることを強く要請します。
 日本も間もなく冬を迎えますが、北朝鮮の寒さは日本よりも一層厳し いのではないかと思います。拉致被害者の皆様におかれましては、日本 への帰国を決してあきらめず、また骨身にしみるような冬の厳しい寒さ の中でも、どうぞ健康に留意されてお過ごしください。日本政府は、皆 様の1日も早いご帰国に向け、あらゆる努力を行ってまいります。

 皆様が祖国の土を踏み、愛する皆様の一日も早い帰国を待ちわびる御家族と抱きしめ合う日が来るその時まで、我々も全力で頑張ります。皆様も頑張ってください!

1323に「日本政府からのメッセージ」、「イルボネパラム」の放送時間と周波数がアナウンスされている。後半1330は日本語放送、弱いPipジャミングが朝鮮語の途中から聞こえ出したが全く影響はない。誰が大臣になっても言うことは同じ。
1949年2月の金日成本人の肉声が出ている。金日成大元帥万歳と叫ぶ北朝鮮人民が、スターリン万歳と叫んでいるという内容。崔竜海が失脚したというニュースなど。「しおかぜ」が放送開始10周年を迎えたこと、2回の放送とも300kW送信になり北朝鮮でも比較的よく聞こえているとか。救出への道コーナー、最後はしおかぜが放送時間と周波数変更をしているという告知が出ている。

1300の9950kHzもジャミングは弱くほとんど影響はない。毎日同じ番組である。毎年12月10日から16日までは「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」、今年も日本政府は12月12日に国際シンポジウムを開催するという案内が出ている、詳細は後日発表すとしている。
拉致問題インフォメーションは、11月1日に開催された「拉致問題を考える道民集会」の主催者側から加藤勝信拉致問題担当大臣の挨拶が、高木宏壽内閣府大臣政務官の代読で出ている。ニュース解説は「日韓局長協議の開催」について。
拉致問題解説は「平成26年度拉致問題の解決その他北朝鮮当局による人権侵害問題への対処に関する政府の取組についての報告」から北朝鮮人権侵害問題啓発週間部分の内容について。
今週の一曲は朝鮮語は宇多田ヒカルの「First Love」、これは2014年1月に登場している。日本語放送は1980年のヒット曲、松山千春の「恋」、2011年6月以来久しぶりの登場である。後半は台湾からの信号はスキップ、聞き取り困難になってきた。

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