2015年09月30日

9月29日ふるさとの風

昨日9月28日の特定失踪者問題調査会ニュースから。
人命は地球より重い 【調査会NEWS1995】(27.9.28)
 33年前の今日、昭和52年(1977)9月28日はダッカ・ハイジャック事件が起きた日です。

 事件の詳細は省きますが、あの事件で当時の福田赳夫総理は「人命は地球より重い」として犯人の要求を全てのみ、拘留ないし服役中の6人に身代金600万ドル(約16億円)を付けて釈放しました。もちろん法律違反の「超法規的措置」でした。

 この年は拉致問題についても象徴的な時期で、1月に大分で玉井敏明さんが失踪、3月に愛知で布施範行さん、宮城で吉田賢光さんが失踪、5月に埼玉で新木章さん、神奈川で仲里次弘さんが失踪、8月に埼玉で鈴木正明さんが失踪しています。そしてこの9月は16日に山口で安村文夫さんが失踪し19日には久米裕さんが石川から拉致されています。10月には愛知で加藤鈴勝さんが失踪、松本京子さんが鳥取から拉致、前上昌輝さんが北海道で失踪、後藤久二さんが新潟で失踪しています。11月には新潟で横田めぐみさんが拉致、鳥取で古都瑞子さんが失踪、また南方ですが漁船がまるごと失踪する第8協洋丸事件が起きています。その他非公開の失踪者もいます。

 ダッカハイジャック事件自体に直接の拉致との関係はないと思いますが、当時の政府の状況の中でこの時期の拉致の頻発とからめて安全保障に関わる何かの変化があったことは間違いないでしょう。そして少なくとも拉致問題についてはほとんど闇の中へと封じられることになりました。

 それはともかく、「人命は地球より重い」と言って拘留・服役中の人間に16億円を付けて釈放できるなら、今回の安保法案も憲法も関係なく拉致被害者の救出に自衛隊を使うことなどいくらでもできるはずです。もちろん、救い出すことが目的ですから交渉とか色々なことでセットにしてではありますが、少なくとも選択肢として放棄すべきではないでしょう。いわんや今の時点でも「邦人輸送」という形であれば「相手国の承認」という部分さえクリアすれば法律にすら違反しないのですから。

 ダッカのときは国民の目が人質救出に集まっていました。だから政府は法律を乗り越えてやるしかなかった。ならば拉致問題も同様です。報道関係の皆さんも含めてですが、「安倍さんに任せておけば大丈夫」などという呑気な話ではなく、安倍政権が本気で動かざるを得ない状況を作るしかありません。ご協力をよろしくお願いします。


1300代の9950kHz、昨日とは違い、ジャミングは目立たない。台湾の信号もまずまずだ。9月13日に開催された国民大集会から、安倍総理と山谷拉致問題担当大臣の挨拶が出ている。以下、山谷大臣の挨拶から。
 「激しい怒り、そして救出への強い思いを込めてお集まりいただきありがとうございます。すべての被害者の救出、帰国、一日も早く全力で、あらゆる手段を講じて結果を出していきたいと思います。
 長きに渡って閉ざされていた日朝協議の思い扉が開きました。そして特別調査委員会が立ちあがって1年以上。未だに帰国に向けての誠実な報告が北朝鮮からなされていない。誠に遺憾であります。
 拉致は北朝鮮の国家犯罪です。わが国への主権侵害です。そして家族の時間を引き裂く。それぞれの希望ある人生、その未来をふさぐ残酷な人権問題、人道問題です。何としても、国家として解決しなければならない問題です。
 国際社会、国連の場では、かつてないほどこの北朝鮮の人権問題、拉致問題を解決せよとの声が高まってきています。国連の人権理事会に、様々な調査をする委員会が立ちあがり、400ページ近い北朝鮮の人権問題と拉致問題のひどい状況が報告されました。
 多くの関係者がそれを読んで、これは何としても解決しなければということで、昨年の12月には責任者を国際刑事裁判所に付託を含む、かつてない強い文言の決議が、賛成国116、反対国20で採決されました。そして6月には、それを具体化していくための現地事務所がソウルに開設されました。
 今年の5月には、日本政府主催でニューヨークで、国連を背景にこの拉致問題の残酷さ、そして解決を求めるパネルディスカッションを開きました。家族会の代表として、横田拓也さんが出席され、「横田家から笑いが消えた」こと、そして多くの国から人々が奪われた状況を訴えられました。
 救う会の西岡会長や特定失踪者問題調査会の荒木代表にも出席していただきました。今月下旬にもまた、国連人権理事会でのパネルディスカッション関連行事があります。家族会から横田拓也さん、飯塚耕一郎さんが出席され、強く、強く訴えてくれると考えています。
 全国各地で集会が開かれています。ご家族の皆様が高齢化され、体力の問題があります。またスケジュールがたくさんあって、ご家族の皆様の心の叫びのビデオメッセージを作りました。政府のインターネットテレビや拉致問題対策本部のホームページからも見ることができます。
 どのような家庭で暖かく育ったか、どのような故郷で育ったか。それが断ち切られている現状の残酷さ。是非皆様に見ていただきたいと思います。英語版も作って世界に訴えます。ホームページにアクセスしていただいて、この問題を皆様に大きく、広く伝えていただきたいと思います。
「許せない」というこの声が、世論が、そしてすべての国民が心を一つにしての激しい怒りの声が北朝鮮の拉致問題解決の大きな一歩となります。そういう意味で、今日の集会は大切な集会です。
「拉致は許さない。すべての被害者を帰国させよ」。そして安倍内閣の最重要、最優先課題であり、安倍内閣でしか解決できないと私は思っています。この拉致問題の解決、全力で取り組みます。どうぞ宜しくお願いいたします。」

ニュース解説の後は今週の一曲、朝鮮語は中森明菜の「十戒」、およそ15ヶ月ぶりの登場である。日本語は1972年のヒット曲吉田拓郎の「旅の宿」、初登場である。

1330の「しおかぜ」は5985kHz、強力なPipジャミングが出ている。昨日とは違いピップ音が約1200Hzとやや低い音程である。29日火曜日は中国語と後半朝鮮語による失踪者の氏名読み上げが出ている。

1430の「ふるさとの風」は9960kHz、29日も引き続き「拉致被害者ご家族ビデオメッセージ」の中から、ご家族のメッセージが放送されている。9月19日から同じ内容である、きょうで10回目の再放送となる。ジャミングは全くない、パラオの信号も強力で受信状態は極めて良好である。
田口八重子さんへ、兄の家族会代表飯塚繁雄さんからのビデオメッセージ、続いてお兄さん本間勝さんから、息子飯塚耕一郎さんから。
横田めぐみさんへ、ご両親横田滋さんから、横田早岐江さんから、弟横田哲也さんと横田卓也さんのメッセージ。
曽我ミヨシさんへ、曽我ひとみさんからのメッセージ、
松本京子さんへ、お兄さん松本肇さんからのメッセージ、
市川修一さんへ、お兄さん市川健一さんから、お姉さん市川龍子さんから。
増元るみ子さんへ、お姉さん平野フミ子さんから、弟さん増元輝明さんから。
松木薫さんへ、お姉さん斉藤文代さんから、弟さん松木信宏さんから。
最後に、有本恵子さんへ、ご両親有本明弘さんからと有本嘉代子さんから。

以上の方々のメッセージが放送されている。
1600の「ふるさとの風」は9960kHz、ジャミングは無い、パラオからの電波は強力である。懐かしい日本の歌「月の砂漠」で始まった。拉致問題解説は石岡亨さんについて。1980年5月ごろ大学生だった石岡さんはヨーロッパへ出かけたまま行方不明に。1988年家族あてに8月13日付のポーランドの消印で手紙が届き平壌で暮らしていることがわかった。こうして有本恵子さん、松木薫さん3人が北朝鮮に拉致されたことが判明、1984年11月4日死亡と北朝鮮は発表している。松木薫さんを含めた3人は、よど号ハイジャック犯とその関係者のよって平壌に連れていかれたことが判明している。小泉総理の訪朝が決まると、2002年に急遽死亡したことにされてしまった。
ふるさとの声は石岡亨さんへのメッセージ、2015年3月のお兄さん石岡章さんからの手紙が代読されている。今日の一曲は1979年のヒット曲円広志の「夢想花」、とんでとんでとんでと何回も出てくる特徴のある歌で、いつまでも記憶に残っている曲のひとつである。この番組は2015年8月24日、9月11日と同じ内容である。
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