聯合ニュースによれば、北朝鮮が韓国側の非武装地帯(DMZ)に木箱入り地雷を埋め韓国軍の将兵2人が重傷を負った事件を受け、韓国軍当局が10日、対応措置として北朝鮮向け拡声器放送を同日午後5時以降再開すると発表した。北朝鮮向け拡声器放送は2004年6月の南北合意により中止され、放送設備が撤去されたが、10年3月の北朝鮮による韓国海軍哨戒艦「天安」撃沈事件を受け、再開の方針が決まった。その後、南北軍事境界線(MDL)付近の11ヶ所に拡声器を設置したが、放送再開は留保された。
10日月曜日1300代の9950kHz、ジャミングはなくクリアーに聞こえている、今週で通算423週目の番組のはず。前半朝鮮語、後半1330は日本語放送。8月10日は1978年に拉致された田口八重子さんの誕生日、今年60歳になる。
ニュース解説は「人民軍総政治局長の地位について」わずか3年7か月の間に人民武力部長が6人も交代している。拉致問題解説は安否不明の拉致被害者に対する北朝鮮側の主張とその問題点について。
ふるさとの声は増元るみ子さんの友人松永雅子さんからのメッセージ、2014年10月に収録、36年ぶりにカセットテープが発見され声を聴くことができたことなどを話している。
今週の一曲、朝鮮語は光GENJI の「STAR LIGHT」、これはおそらく初登場ではないか。日本語放送は1974年のヒット曲、伊藤咲子の「ひまわり娘」である、約2年ぶりの登場。1346辺りからジャミングが出て、若干ノイジーな受信状態となった。
1330の「しおかぜ」は6020kHz、八俣の電波はいつもの強さがなく幾分ジャミングが目立つが聞き取りは十分できる。10日月曜日は失踪者・拉致被害者の氏名生年月日の読み上げである。1430まで信号のレベル上昇は望めなかった。
1430の「ふるさとの風」は9960kHz、ジャミングは全く聞こえない、受信状態は良好である。懐かしい日本の歌「汽車」で始まった。拉致問題解説は田口八重子さんについて。1978年6月ごろ東京高田のベビーホテルに2歳と1歳の子供を残したまま拉致された。日本人を偽装し大韓航空機爆破事件を起こした北朝鮮工作員・金賢姫(キム・ヒョンヒ)の証言から、田口八重子さんがこの北朝鮮工作員の教育係を務めたことが明らかになっているが、北朝鮮はこうした事実や事件そのものへの関与を完全に否定している。しかし、田口さんは、別の拉致被害者(2002年に帰国)に対して、「1981年から1983年にかけて「オッカ」(=金賢姫の別名)という名の女性工作員と共同生活した」ことが確認されている。
また、北朝鮮は、「田口さんは、1984年に別の拉致被害者・原敕晁さんと結婚し、1986年7月に原さんが病死したため、精神的な慰労のための旅行中に交通事故で死亡した」と説明している。しかし、帰国した拉致被害者は、田口さんとは1986年7月頃まで同じ招待所にいたが結婚の事実はなかったと証言しており、したがって、「原さんの死後、交通事故で死亡した」という北朝鮮側の説明は信用できるものではない。
北朝鮮側は、田口さんが大韓航空機爆破事件の実行犯の教育係を務めていたという事実を隠そうとしている。もちろん事件そのものを北朝鮮は認めていないし、韓国も機体引き上げなどの捜査をしないなどおかしな事件である。
ふるさとの声は田口八重子さんへのメッセージ、お兄さんの飯塚繁雄さんから2015年3月4日収録されたもの。お兄さん本田勝さんからのメッセージは2015年4月26日の「最終決戦のとき!不退転の決意で全員救出を!国民大集会」で収録で。同じく飯塚耕一郎さんから、田口八重子さん家族のメッセージが放送された。今日の一曲はない、この番組は2015年5月30日、6月8日、17日、26日、7月5日、14日、8月1日と同じ内容である。