2015年07月13日

7月12日「しおかぜ」

地上波テレビでも時々拉致被害者の帰国の可能性について論議している。本当のことは言えないので何となく歯がゆいが、いずれにしても何らかの形で誰を返し誰を残すかすでに人選は決まっている。現体制下ではこれしか方法がないというわけだ。拉致被害者全員を返せというのは無理な話で、現政権下では実現不可能。
自衛隊による救出を実現させようと法整備を進めるもメディアの反対は強く実現はむつかしそう。
以下は2015年7月12日付の調査会ニュースから。
危険 【調査会NEWS1925】(27.7.12)
 前にも書きましたが6月28日の予備役ブルーリボンの会のシンポジウムのとき、秋田美輪さんのお姉さん、吉見美保さんが、拉致被害者救出のために自衛官に犠牲が出たりするのは申し訳ないというお話しをされました。それに対してパネラーの1人、荒谷卓・初代陸自特殊作戦群長が「仮に1人を助けるために10人の自衛官が亡くなったとしても、それは自分たちの作戦や技量が足りなかったからということであって、気にされる必要はない」と答えていました。臨時雇いとはいえ一応自衛官の肩書きを持っているものとしてはしびれる言葉でした。

 安保法制の議論の中で安全かどうかという話がありますが、そもそも安全なら自衛官が行く必要はないのであり、軍人というのは国家のために命をかけるのが前提だから尊敬を受けるのです。これは世界中どこでも同じこと。自衛官の宣誓に「強い責任感をもって専心職務の遂行にあたり、事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、もって国民の負託にこたえることを誓います」とあるのもその意味です。

 危険を冒しても国民を助けに行く、それが国家の意思であり、その国家の意志があるからこそ、相手は日本に対する直接間接の侵略を躊躇するのだと思います。そこには1-10=
-9などといった算数では計算できない意味があります。

 これだけ色々議論がされているのですから、もう正面から「危険に決まっている。しかしやらなければならないときにはやるし、そのときに少しでも被害を少なくするために十分過ぎるほどの準備が必要である」と国民に語るべきときだと思います。逆に言えばこう言えない(言わない?)ところに拉致問題が解決しない本質的理由が潜んでいるのかも知れません

1300代の9950kHzはジャミングもあり台湾の信号も疲労気味、朝鮮語・日本語放送ともに変調が浅く聞きづらい。

1330の「しおかぜ」は5985kHz、昨日同様受信状態は極めて良好である。12日は日本語放送から、北朝鮮特別調査委員会が発足して一年がたった。何の成果もないことに被害者家族はもちろんのこと、多くの日本人が怒りをあらわにしている。北朝鮮幹部が相次いで亡命していることについて。RFAからの放送として、北朝鮮の不倫問題についての解説、「喜び組」にみられるように幹部連中は不倫関係がステータスになっているという。
救出への道コーナーでは自民党拉致対策本部が6月25日に政府へ北朝鮮措置を再開させることなどを要望したこと。要請文の全文は以下の通り。
対北朝鮮措置に関する要請
 北朝鮮が調査期間の目途とする「一年」を目前に控えた今、拉致被害者等の帰 国につながる具体的進展がない場合は、昨年解除した制裁の復活に加え、新たな制裁を科すなど、北朝鮮に断固とした措置を講ずることを検討すべきであり、この際、政府に対して、以下の対北朝鮮措置の実行を強く要請する。

一、平成26年7月4日に解除を行った対北朝鮮措置をすべて再開させること。

二、北朝鮮を渡航先とした再入国禁止の対象を、朝鮮総連の中央常任委員会委員 及び中央委員会委員、並びに核やミサイルの技術者に拡大すること。

三、北朝鮮に対する送金は、人道目的での十万円以下の送金を除き、全面禁止すること。併せて、迂回送金や資産隠し等の規制逃れを防止するため、国際機関及び各国当局との連携により規制対象者を特定するための情報収集を強化すること。

四、北朝鮮に寄港した全ての船舶に対する検査を徹底すること。

五、第三国を経由した北朝鮮との迂回輸出入を防止すべく厳格な法執行を行い、万全の対策を講じること。

六、朝鮮総連に対し厳格な法執行を行うとともに、総連本部建物の継続使用に係る資金の流れを把握し、整理回収機構による債権回収に万全の対策を講じること。

七、朝鮮学校へ補助金を支出している地方公共団体に対し、公益性の有無を厳しく指摘し、全面停止を強く指導・助言すること。併せて、住民への説明を十分に行うよう指導・助言すること。

八、政府認定に係る拉致被害者以外で、特定失踪者等拉致の疑いが排除できない事案についても、引き続きその真相究明に取り組むこと。

九、国連人権理事会や国連総会における北朝鮮人権状況決議の採択に引き続きイ ニシアティブを取り、安全保障理事会による国際刑事裁判所への付託並びに北朝 鮮の人権問題を根拠とした制裁決議の採択を目指すこと。併せて、北朝鮮における人権に関する国連調査委員会(COI)の勧告に基づいて韓国ソウル市に設置されたフォローアップ拠点との連携、活動を強化し、国際社会における北朝鮮の人権問題の早期改善への圧力が更に高まるよう努めること。

十、米国が北朝鮮をテロ支援国家として再指定し、拉致を含む北朝鮮の人権侵害を根拠に大統領令に基づく金融制裁などを発動するように働きかけるとともに、拉致の疑いが濃厚である米国人のデビッド・スネドン氏を含む拉致問題解決に向
けた連携を強化すること。

十一、北朝鮮向けの情報発信手段として短波放送の充実を図ること。

十二、朝鮮半島有事等に備え、米国とより一層緊密な連携を図り、拉致被害者を含む邦人の安全確保と保護に全力を尽くすこと。

十三、全ての対北朝鮮措置について厳格な法執行を徹底するとともに、各国当局との規制対象等に係る情報共有及び連携を図り、制裁措置の有効性を確保すること。

平成27年6月25日
自由民主党
北朝鮮による拉致問題対策本部
対北朝鮮措置シミュレーション・チーム

1430の「ふるさとの風」は9960kHzのパラオ送信、ジャミングが出ており若干ノイジーな受信状態である。なつかしい日本の歌「お馬」で番組開始。
拉致問題解説は松木薫さんについて。1980年5月頃スペイン留学中に行方不明に、1988年に石岡亨さんから家族あてに8月13日付のポーランドの消印で手紙が届き、よど号ハイジャック犯とその関係者によって増元るみ子さんを含め3人が平壌へ連れて行かれたことが判明している。北朝鮮は1996年8月交通事故で死亡と発表、しかしこれは拉致がバレて急遽死亡確認書をねつ造したもの。客観的なことは何も示されていない。
ふるさとの声は26歳で拉致された松木薫さんへのメッセージ、お姉さん斉藤文代さんから2015年3月6日収録の新しい内容である。松木照代さんからはこれまでと同じ、2014年2月28日収録のメッセージ。続いて2015年2月24日収録の弟さん松木信弘さんからのメッセージが出ている。
今日の一曲はこれまでと同じ、松木薫さんへの思いを綴った、ミュージックボランティアうらた剛さん作詞作曲の「薫の約束」である。
この番組は2015年6月6日、15日、24日、7月3日と同じ内容である。

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