今週で通算411週目の放送、1300代の9950kHzはジャミングは出ているが、台湾の信号も強くまあそれなりに。1320からさらにジャミングが強くなった。
1330の日本語放送はかなりノイジーで受信状態は悪い。拉致問題インフォメーションは4月28日ワシントンDCでの首脳会談で、北朝鮮に関する部分の話。続いて5月5日にNYで開催されたシンポジウムでの山谷拉致問題担当大臣の基調講演の内容が紹介されている。
「まず初めに、本件シンポジウムの司会を務めて頂いているBirdオーストラリア大使閣下に心より御礼を申し上げます。
また、マルズキ・ダルスマン特別報告者を始めとする講演者の皆様、そして各国大使閣下を始めとする聴衆の皆様、ようこそお越し下さいました。主催者として、心からの歓迎と感謝の意を表します。更に、今次シンポジウムの開催に当たって御協力を頂いた多くの関係者の方々にも感謝申し上げます。
昨年2月に公表された「北朝鮮における人権に関する国連調査委員会」、すなわちCOIによる報告書は、北朝鮮が調査への協力を完全に拒否する中で、80人余りの証人による公聴会における証言、その他240回を超える非公開のインタビューに基づき作成されました。これによって、同報告書は、北朝鮮における深刻な人権状況に光を当て、その改善と解決に向けた国際社会の関心と行動を喚起しました。
COIの設立を支持し、そしてその報告書の作成において他国とともに情報提供等の様々な支援を行った日本政府を代表して、また、これらの過程に日本国自由民主党の拉致問題対策本部長の立場から関与した者として、カービーCOI委員長、ビセルコ委員、そしてここにおられるマルズキ・ダルスマン特別報告者の努力に改めて深い敬意を表します。
国際社会はこのCOI報告書を重く受けとめ、積極的な反応を示しました。国連では人権理事会や総会における一連の決議の採択がありました。安全保障理事会の下でのアーリア・フォーミュラや人権理事会の「普遍的・定期的レビュー」における議論もありました。日本を含む関心国が各種の会合、行事を開催しました。
そして、昨年末、遂に、安全保障理事会において、「北朝鮮の状況」が初めて正式に議題化され、北朝鮮の人権問題につき議論がなされるに至りました。本年3月の人権理事会では、「国際的拉致問題、強制的失踪及び関連事項」に関する戦略案を含めた特別報告者による報告書も踏まえた、北朝鮮人権状況決議が採択されたところです。
皆様、日本は、国際社会におけるこうした動きを高く評価し、歓迎します。これらの努力が、北朝鮮の人権状況の改善・解決につながることを強く希望します。こうした国際社会の機運の高まりを維持・強化する上で更に役割を果たしていきたいと考えています。今次シンポジウムの開催もまさにその一環です。
同時に、COI報告書やそれを受けた一連の国連決議の着実なフォローアップを含め、国際社会がなすべきことはまだ数多くあります。この観点から、日本政府としても、現地拠点の受入れを決断した韓国政府に対し謝意を表します。同拠点が活動を早期に開始し、北朝鮮の人権状況の把握が進むことを期待します。また、安全保障理事会での議論は、更に継続され、深められる必要があります。日本は、国際社会との緊密な連携の下、これらの取組においても貢献していく考えです。
皆様、COI報告書は、北朝鮮による人権侵害は、国家が政策的・制度的にこれを実行しているという意味において、世界でも類を見ない深刻さを有している旨指摘しています。
外国からの拉致も、そうした北朝鮮による深刻な人権侵害の一つです。北朝鮮当局は大規模に、外国からの組織的な拉致に携わってきました。COI報告書は、北朝鮮当局が、韓国、日本のみならず、アジアや欧州の様々な国の人々を拉致をしてきた疑いについて記しています。これらは、無辜の市民を強制的に拉致するという、人権侵害のみならず国家主権の重大な侵害でもあり、テロにも等しい行為です。
本日は、北朝鮮による様々な国に対する組織的かつ大規模な犯罪行為の一例として、日本人の拉致被害者の家族の方にお話頂きたいと考えております。横田拓也さんは、1977年、学校から帰宅する際に北朝鮮工作員により拉致された、当時13歳の中学生であった横田めぐみさんの弟さんです。めぐみさんのお母様は、当時、時として、まだ幼かった拓也さんの手も引きながら、めぐみさんを探し回りました。元北朝鮮工作員によれば、めぐみさんは、北朝鮮に向かう小さな船の船倉に閉じ込められている間、「お母さん助けて!」と叫びながら、鉄の壁を爪でかきむしり続け、北朝鮮に着いた時にはその指は爪がはがれ血だらけになっていたそうです。
2002年、北朝鮮側は、長年にわたり否定し続けた日本人拉致を初めて認めました。しかし、帰国した一部の拉致被害者以外の被害者の安否について、未だ北朝鮮側から納得のいく説明はありません。また、日本政府が認定した拉致被害者17名に加え、北朝鮮による拉致の可能性が排除されないとして捜査・調査の対象となっている方が現時点で880名います。本日は、その一人である山本美保さんの御家族、森本美砂さんにもお話頂きます。
皆様、昨年、日本は、日朝平壌宣言に基づき諸懸案を包括的に解決すべく北朝鮮と協議を行い、7月、北朝鮮は、「特別調査委員会」を立ち上げ、拉致被害者を含む全ての日本人に関する調査を開始しました。拉致問題について最も強い想いをもって関与してきた政治家である安倍総理のリーダーシップの下、長い間閉ざされていた扉をこじ開けて、そこまで至りました。
しかしながら、現在までのところ、北朝鮮側から拉致被害者に関する具体的な調査の通報はありません。高齢化される被害者の御家族、そして何よりも長きにわたり北朝鮮で救出を待っているであろう被害者の境遇を考えると、この瞬間も、時間の経過が大変憂慮されます。日本は、北朝鮮に対し、速やかにかつ正直に調査結果を通報するよう、そして何よりも、拉致したすべての日本人の安全を確保し速やかに帰国させるよう、強く求めています。拉致問題の解決なくして、北朝鮮がその未来を描くことはできません。
皆様、北朝鮮は、人道的・大局的見地に立ち、拉致問題を含む人権問題の解決に向けた真剣かつ具体的な行動をとらねばなりません。そのようにすることによってはじめて、北朝鮮は、世界の各国との融和を達成する端緒とすることができるのです。
国際社会は、北朝鮮による人権侵害の解決・改善を断念すべきではありません。今次シンポジウムが我々の共通の目標である北朝鮮における人権問題の解決・改善に向けた更なる一歩となることを期待して、私のお話を終えさせて頂きます。
御清聴ありがとうございました。」
ニュース解説は「日朝平壌宣言と小泉総理訪朝の意義を強調した平壌放送の論説について」、これは5月10日の平壌放送で流れた論説についての解説である。
朝鮮語今週の一曲は2001年のヒット曲、矢井田瞳のMy Sweet Darlin' 、この曲は2011年5月に登場して以来。日本語は1962年のヒット曲、ダニー飯田とパラダイスキングの「電話でキッス」。これも2012年以来の登場である。