2015年03月15日

3月14日ふるさとの風

3月14日、土曜日の9950kHz、今日も強力な電波が届いている。1300は朝鮮語放送、続く1330からは日本語放送、このあと1430の9960kHzと1600の9975kHzパラオ送信と同じ番組が出ている。
拉致問題インフォメーションは先週の続きだ、日本政府パンフレット「北朝鮮による日本人拉致問題」から「拉致問題Q&A」の紹介。
どうなれば、拉致問題が解決したといえるのでしょうか?
拉致問題の解決には、以下の三つを実現する必要があります。
まずは、すべての拉致被害者の安全を確保し、すぐに帰国させること。
そして、北朝鮮が、拉致被害者の真相を明らかにすること。
さらに、北朝鮮が、拉致を実行したものを日本に引き渡すこと。

拉致問題解決のために、日本政府はどのようなことをしているのでしょうか?
我が国は、北朝鮮に対して拉致問題解決に向けて行動するよう強く要求してきており、例えば、北朝鮮との間の輸出入を禁止するなど、北朝鮮に対して様々な圧力を加えています。
また二国間会談や国際会議の機会を利用し、各国に対し、理解と協力を求めてきています。
このほか拉致被害者に関する情報収集を行っています。また、拉致の可能性を排除できない方々の捜査・調査を行っています。

日本政府は、拉致問題を解決するために、北朝鮮に経済協力を行う考えでしょうか?
政府は、拉致問題の解決と引き換えに北朝鮮に対して支援を行うという考えは一切ありません。
一方で。日朝間の最大の懸案である拉致問題をはじめとする諸懸案が解決し、日朝国交正常化が実現すれば、日朝平壌宣言に則り、北朝鮮への経済協力が実施されることになります。

拉致問題を国際社会はどのように見ているのでしょうか?
日本を含め北朝鮮による拉致事件の被害者がいる国は14か国に及ぶという指摘もあります。
そして拉致問題は、被害者がいる国、いない国を問わず、国際的に追及すべき人権問題です。
国際社会は、北朝鮮に対し、拉致問題の早急な解決を要求しています。
国連総会本会議では、2014年12月、10年連続10回目の北朝鮮人権状況決議が採択されました。
さらに、国連の人権理事会では、2014年3月。北朝鮮の人権状況に関する「調査委員会」(COI)の報告書の内容を踏まえた決議が採択されました。
このように、日本政府の働きかけもあり、北朝鮮への圧力は国際社会においても確実に強まっています。

ニュース解説は「崔竜海(チェ・リョンヘ)氏の降格について」、朝鮮労働党中央政治局常務委員から、ただの委員に降格されたことに関する解説。拉致問題解説は、久米裕さんについて。1977年9月17日北朝鮮工作員金世鎬(キム・セホ)によって拉致された。
ふるさとの声は、昨年12月13日「対北朝鮮ラジオ放送シンポジウム」で公開収録された松本京子さんの兄松本肇さんのメッセージから。今週の一曲は、朝鮮語はかまやつひろしの「我が良き友よ」、日本語が1975年のヒット曲、小坂恭子の「想い出まくら」、どちらの曲も初登場である。
パラオ送信は1457に終了、後はいつものようにBabcock Musicが流れている。

1330の「しおかぜ」は5985kHz、いつもとは違うノイズジャミングが出ている。こればかりはノッチできるわけにもいかない。八俣の電波もそれなりに来ており、聞き取りは可能である。しかしジャミングも停波を繰り返している。土曜日は朝鮮語放送から、後半1400は日本語放送である。先週と同じ内容である。
3月2日、北朝鮮がミサイルを発射したというニュースから。ミサイル発射にどれほどの意味があり電力が必要なのかは知らないが、その時間はジャミングも全て止まっていた。米韓軍事演習にカチンときてカッとなったらしい。実際にどの程度のミサイルが発射されたのかはわからない。
拉致被害者の救出作戦について。予備役ブルーリボンの会では2月26日に国会内で「拉致被害邦人救出予想作戦」のシュミレーションを行った。北朝鮮の状況しだいによっては、自衛隊でどのように邦人救出するのかを検討している。自衛隊で救出することを前提に具体的内容を決めていくとしている。

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