2015年02月18日

2月17日「しおかぜ」

2月9日から北朝鮮のテレビ放送がハイビジョンになったとかあれこれ言われている。どこかのワイドショウでも盛んに宣伝をしているが、この放送北朝鮮向けではなく海外向けが目的のテレビ放送だ。少なくともタイコムからの放送は北の住民が見ているはずがないだろう。某テレビ局も朝鮮語とは言えないのか、北朝鮮の言葉で放送しているという。一体どこの国のテレビ局だ。まだ共和国の放送と言わないだけでも良しとするか。
1300の朝鮮語放送と1330の日本語放送、台湾送信の9950kHzは17日も強力に届いている。昨日から新しい内容、ニュース解説、拉致問題解説と変わり映えのしない内容である。今週の一曲は朝鮮語が山本リンダの「どうにもとまらない」、今回も初登場の曲である。日本語放送は1972年のヒット曲、天地真理の「一人じゃないの」、これは2年ぶりの登場である。

そして昨日から周波数を変更した「しおかぜ」は5985kHz、火曜日は中国語が聞こえている。八俣の電波はスキップ気味である。ジャミングはなく結構よく聞こえている。
後半1400は朝鮮語放送、昨日同様、失踪者の氏名が読み上げられている。

1430の「ふるさとの風」は9960kHz、ジャミングは全くない、受信状態は極めて良好である。懐かしい日本の歌「肩たたき」で始まった。拉致問題解説は増元るみ子さんについて。1978年8月12日鹿児島県吹上浜で市川修一さんとともに拉致された。二人は1979年7月20日結婚し、1981年8月17日死亡したとされる。何の前触れもなく心臓マヒで死亡したというのはいかにも不自然であり、2002年北朝鮮の捏造死亡診断書で死んだことにされてしまった。
ふるさとの声は増元るみ子さんへ。お姉さん平野文子さんから2010年10月収録のメッセージなどが出ている。 工作員に悪用されるかもしれないという理由での戸籍抹消と、父親死亡後に回復したいきさつなどが話されている。
続いて中学生時代の同級生メイソンSもと子さんの訴えは2013年2月収録、小中学校の同級生苅谷達郎さんのメッセージ、これも2013年2月の収録。るみ子さんの友人3人からのメッセージは2007年の収録。
今日の一曲は、1976年のヒット曲沢田研二「コバルトの季節の中で」、1978年から一年間、蓮池由紀子さんと増元るみ子さんが北朝鮮で一緒に暮らしていたころ、由紀子さんがよく歌っていたという。
髪形が かわりましたね
秋風に よく似合いますね
何か悲しいこと あったのでしょうか
コバルトが 目にしみますね
誰だって 秋は独りですね
だから今朝はなにも 話しかけません
しあわせの手ざわりが
いまとても懐しく
足早に過ぎて行く この秋の中で
あなたを 見失いたくないのです

風の日は きらいでしたね
忘れたい 何かあるのですね
だけど人はきっと 愛しあえるでしょう
コバルトが 目にしみますね
誰だって 過去はつらいですね
だから明日のこと 話してみませんか
ひとりぼっちだったから
やさしさが 好きでした
絶えまなく揺れている この秋の中で
あなたを 見失いたくないのです
この番組は2014年11月1日、10日、19日、12月7日、16日、25日、2015年1月3日、12日、21日、30日、2月8日と同じ内容である。
1600の「ふるさとの風」は9975kHz、パラオからの電波はきわめて強力である。10kHz上のRFAよりも強い、受信状態は極めて良好である。1430の9960kHzと同じ番組である。

おなじく1600の「しおかぜ」は5910kHz、昨日から周波数を変更している。上下をCRIに挟まれているがほぼ肩を並べている。ジャミングはなく受信状態は良い。火曜日は中国語と朝鮮語による失踪者氏名の読み上げが出ている。
ジャミングはこれまでの5955kHzへ1703:40まで垂れ流しが続いていた。
この記事へのコメント
>どこかのワイドショウ
どこの局か忘れましたが、よく取り上げてますよね。スタッフたちはツッコんで茶化したつもりでも、結果的には北朝鮮の宣伝につながっているわけで。北朝鮮側も表向きは不快感を示しても裏では舌出して笑ってますね。
Posted by まちえ at 2015年02月18日 08:29
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