連日9950kHzの台湾送信は強力かつクリアーな受信が続いている。拉致問題インフォメーションは12月8日に「ふるさとの風コンサート」が開催され、短波放送やインターネット放送でも生中継されたこと。そして12月19日に今年も人権侵害決議が国連本会議で決議されたことなど。ニュース解説は「2014年の北朝鮮について」、日韓合同軍事演習などについて。
ふるさとの声は松木薫さんへ、お姉さんの斉藤文代さんから、続いて同じく松木照代さんからのメッセージでいずれも2014年2月28日の収録。
朝鮮語放送今週の一曲はウルフルズの「ガッツだぜ!!」、これは半年ぶりの登場。日本語は1963年のヒット曲スリー・ファンキーズの「思い出のダイアナ」、ちょっぴり一分間流れただけ、これは約3年ぶりの登場、221週目にも出ていた。今週は朝鮮語と日本語で違う曲が流れている。
1330の「しおかぜ」は5910kHz、ジャミングはかなり強力である。しかしノッチでカットすればほとんど聞こえなくなる。やはりこれには通信機型受信機でないとむつかしいかもしれない。26日金曜日は前半、後半ともに朝鮮語放送が出ている。1356:23に「日本政府からのメッセージ」が出ている。
1430の「ふるさとの風」は9960kHz、ジャミングは全く聞こえない、受信状態は良好である。懐かしい日本の歌「汽車」で始まった。拉致問題解説は田口八重子さんについて。1978年6月ごろ東京高田のベビーホテルに子供を残したまま拉致された。日本人を偽装し大韓航空機爆破事件を起こした北朝鮮工作員・金賢姫(キム・ヒョンヒ)の証言から、田口八重子さんがこの北朝鮮工作員の教育係を務めたことが明らかになっているが、北朝鮮はこうした事実や事件そのものへの関与を完全に否定している。しかし、田口さんは、別の拉致被害者(2002年に帰国)に対して、「1981年から1983年にかけて「オッカ」(=金賢姫の別名)という名の女性工作員と共同生活した」ことが確認されている。
また、北朝鮮は、「田口さんは、1984年に別の拉致被害者・原敕晁さんと結婚し、1986年7月に原さんが病死したため、精神的な慰労のための旅行中に交通事故で死亡した」と説明している。しかし、帰国した拉致被害者は、田口さんとは1986年7月頃まで同じ招待所にいたが結婚の事実はなかったと証言しており、したがって、「原さんの死後、交通事故で死亡した」という北朝鮮側の説明は信憑性も疑わしい。
北朝鮮側は、田口さんが大韓航空機爆破事件の実行犯の教育係を務めていたという事実を隠そうとしている。もちろん事件そのものを北朝鮮は認めていないし、韓国も機体引き上げなどの捜査をしないなどおかしな事件である。
ふるさとの声は田口八重子さんへのメッセージ、残された子供はもう40歳にもなる。2014年2月収録でお兄さんの飯塚繁雄さんとお兄さん本田勝さんからのメッセージである。八重子さんの姉が2013年9月に亡くなったことなども述べている。続いて2013年4月27日の「すべての拉致被害者を救出するぞ国民大集会」での収録で八重子さんの長男、飯塚耕一郎さんから。 今日の一曲は1975年のヒット曲布施晃の「シクラメンの香り」、この番組は11月2日、11日、29日、12月8日、17日と同じ内容である。