2014年12月09日

12月8日ふるさとの風

先ほどまで3時間30分に及ぶ「ふるさとの風コンサートが短波放送でも初めて生中継された。概ね受信状態は良好であった。パラオ中継は1300まで行われた。

今週で通算387週目の放送となる。1300の9950kHz、ジャミングはなく受信状態は良好である。この送信機、15740kHzで中継に使われたのと同じ、帯域が狭く音量も小さい。
拉致問題インフォメーションは先週と同じで、政府主催行事、コンサートとシンポジウムの開催案内が出ている。ニュース解説は「北朝鮮の人権問題」について。拉致問題解説は平成25年度拉致問題の解決その他北朝鮮当局による人権侵害問題への対処に関する政府の取り組みについての報告の中から「北朝鮮人権問題啓発週間」についての部分の紹介。
今週の一曲は因幡晃の「めぐみ」、実に4年ぶりの登場となる。
小雪ちらつく 冬の訪れに
むなしく月日は 流れてゆくばかり
あなたは突然 姿を消した
今頃どこかで どうしているだろうか
因幡晃「めぐみ」
季節はめぐる 人を待たない
ただ哀しみだけを 置き去りにして
神のめぐみ・・・どうか無事でと
わたしはひたすら 祈ります

海を距てた 町に住むという
言葉も知らない 見知らぬその土地で
果たして友達 出来たのかしら
頼りも返事も 届かぬもどかしさ

季節はめぐる 人を待たない
ただ悲しみだけを 置き去りにして
神のめぐみ・・・どうか無事でと
わたしはひたすら 祈ります

季節はめぐる 人を待たない
ただ悲しみだけを 置き去りにして
神のめぐみ・・・声をかぎりに・・・

あなたはわたしの 命です
あなたはわたしの 命です

1330の「しおかぜ」は5910kHz、強烈なPipジャミングが出ているが、八俣の信号もそこそこ強い、月曜日は拉致被害者失踪者の氏名読み上げが出ている。前半、後半とも日本語放送である。内容の聞き取りは可能である。

1430の「ふるさとの風」は9960kHz、ジャミングは時々浮かんでくるがほとんど影響はない、受信状態は良好である。懐かしい日本の歌「汽車」で始まった。1987年11月29日、大韓航空機爆破事件が起きた日、拉致問題解説は田口八重子さんについて。1978年6月ごろ高田のベビーホテルに子供を残したまま拉致された。日本人を偽装し大韓航空機爆破事件を起こした北朝鮮工作員・金賢姫(キム・ヒョンヒ)の証言から、田口八重子さんがこの北朝鮮工作員の教育係を務めたことが明らかになっているが、北朝鮮はこうした事実や事件そのものへの関与を完全に否定している。しかし、田口さんは、別の拉致被害者(2002年に帰国)に対して、「1981年から1983年にかけて「オッカ」(=金賢姫の別名)という名の女性工作員と共同生活した」ことが確認されている。
また、北朝鮮は、「田口さんは、1984年に別の拉致被害者・原敕晁さんと結婚し、1986年7月に原さんが病死したため、精神的な慰労のための旅行中に交通事故で死亡した」と説明している。しかし、帰国した拉致被害者は、田口さんとは1986年7月頃まで同じ招待所にいたが結婚の事実はなかったと証言しており、したがって、「原さんの死後、交通事故で死亡した」という北朝鮮側の説明は信憑性も疑わしい。
北朝鮮側は、田口さんが大韓航空機爆破事件の実行犯の教育係を務めていたという事実を隠そうとしている。もちろん事件そのものを北朝鮮は認めていないし、韓国も機体引き上げなどの捜査をしないなどおかしな事件である。
ふるさとの声は田口八重子さんへのメッセージ、残された子供はもう40歳にもなる。2014年2月収録でお兄さんの飯塚繁雄さんとお兄さん本田勝さんからのメッセージである。八重子さんの姉が2013年9月に亡くなったことなども述べている。続いて2013年4月27日の「すべての拉致被害者を救出するぞ国民大集会」での収録で八重子さんの長男、飯塚耕一郎さんから。これは従来通りである。
今日の一曲は1975年のヒット曲布施晃の「シクラメンの香り」、この番組は11月2日、11日、29日と同じ内容である。
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