9600kHzで聞こえる中国語は、Vatican Radio、取り立てて言うほどでもない局だが、ここでこの中国語に、CNR1が2波出ている。
しかもVatican Radioの出ている同じ2200から出てくる。本来中国は、北朝鮮とは違い、何が何でもジャミングをかけているわけではない。宗教局に対してはジャミングはかけない。
2200-2245のVatican中国語は、7395と5900kHzでも出ている。この2波は、クリアーに聞こえている。何故だ。そこでHFCCの公開されているリストを見ると、IBBで中国語が載っている。勿論Vaticanと同じ時間である。
どうもこれを根拠に、中国はジャミング放送を出しているようだ。実際にモニターをすれば分かるはずだが、手抜き工作活動だ。
9600kHzのIBBは実際には何も出ていない。HFCCの該当する個所はこれ:
9600 2200 2245 43,44 TIN 250 305 1234567 251009 270310 D Chinese USA IBB IBB 16254
9600 2200 2245 42-44 SMG 500 65 1234567 251009 280310 D Zho CVA VAT VAT 3390
中国のジャミングの出し方なんてずいぶん適当なところもある。実際にどこでモニターをして、どういう指令を出しているのか知る由もないが、「西蔵之声」以外はめんどくさいなという感じだ。
5日2200UTCの日替わり周波数の「希望之声国際广播電台」SOHでも、放送は7540kHzに出ているのに、火竜ジャミングは7495kHzへ出している。2214-2300、2305-2325'40"の間垂れ流しをしていた。
同じく2300の放送は7490kHzに、この5kHz上のジャミングがうるさい。放送は2330に終了しているのに、2331から7490kHzに火竜ジャミングが出てきた。
ということはちゃんとモニターだけはしている。それにしてはSOHのスケジュールが分かっていない。とにかく5kHzステップでしか出せない送信機、そして一旦出したら一時間は出し続けるという姿勢のようだ。
いずれにしても、ジャミングが何の役にも立たないことを中国は早く知るべきだな。いや、多分知っているんだろうがプライドが許さんのだろう。
ベルリンの壁崩壊から20年、中国の壁が崩壊するのはいつになるのだろうか。そんな壁の中へ、日本の企業を抱き込もうと必死になっているのがなんとも空々しい。