EU各国が、この冬スケから短波放送の縮小、廃止になるところが出てきた。
予算削減、いまどき短波放送なんてというのが表向きの理由だ。放送中止まで行かなくとも、ベリカード発行を止めたり、カードの代行発送をしたりと、短波放送をめぐる環境は厳しいものがある。
しかしルーマニアのように、放送拡充、とりわけDRM放送をEU向けではあるが増強したりするところもある。相互乗り入れで経営の効率化を図ろうとする局もある。
半世紀以上続けられている短波放送をすべて廃止するにはかなりの抵抗があることも事実。短波放送存続を局側へ要望することが何よりも大切なことである。
ベリカードよこせのレポートはいまや必要ない。短波放送の必要性と、リスナーは何を望んでいるのか、局側へきちんと伝えるべきだろう。
やがて短波放送は宗教局と、イデオロギーの主張ばかりになりかねない。日本人の宗教観は、また別のイメージで伝えられている。仏壇と神棚が同じ屋根の下に同居する姿は日本独特の風情でもある。これを否定する、カルト宗教が大手を振っている日本では、海外の宗教放送を理解するのは困難かもしれない。
RNW MedianetworkにFamily Radioが試験放送を始めるという記事があった。昔懐かしい21480kHz、しかもマダガスカル送信である。
南アジア向けと西アフリカ向けに、いずれまた新しい言語が追加される可能性が出てきた。
Family Radio plans some test transmissions from the RNW relay station in Madagascar starting Tuesday 27 October 2009. The duration (in days) isn’t known yet. The following transmissions in English are planned:
1200-1300 21480 kHz (azimuth 55 degrees) 250 kW
1700-1800 9515 kHz (azimuth 265 degrees) 50 kW