2006年12月21日

調査報告書

海外放送とは直接の関係はないが、これも仕事の一部なので。別に浮気の調査ではない、パロマ給湯器の事故調査報告書のことである。
死者の出たことは紛れもない事実である。悲しいかな耐久消費財といわれるもの自動車を除いて全て、どんなに誤った使い方をしても事故が起きれば製造メーカーがマスコミの餌食に遭う。
強制排気を止め締め切った部屋で長時間使えばどんな湯沸かし器も不完全燃焼を起こす。20年も経っている製品である。石油ファンヒータでもその昔酔っ払って寝込んでしまい酸欠で死亡した事からこのメーカーもたたかれた。その結果3時間使うと消えるようになった。
今回の報告書では、製品に欠陥はなかったと結論付けている。当然であろう、ところが容易に改造できるのは欠陥だといった役人は例のごとく開き直りである。
同じ酔っ払いが起こした事故でも、自動車は運転手が罪に問われる、しかしそれ以外は製品が悪いとマスコミがたたく。なぜだ!、それは道路交通法があるからだ。
全ての製品に法律が必要な世の中になるのか。消費者のモラルのなさを嘆かずにはいられない。
最近また石油ストーブで事故が起きた。寒冷地でFFでないストーブをしかも気密の高い部屋で大人数いる中で使うという常識はずれ、20年以上前の製品でも回収せよといわれる。これとて正しい使い方さえすれば事故は起きない。
マスコミも製品の欠陥を書くのではなく、その正しい使い方を啓蒙してほしい。パロマ給湯器の事故が分かって以来、他のガス機器メーカーも顔色が変わり、あわてて回収点検に走り回っている。そしてこれを商売にしてしまった。古いガス機器買い替えキャンペーンである。
Posted by Hiroshi at 20:10│Comments(0)
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