2012年06月30日

RNWさよなら放送

ついに1947年以来続いてきたRNWの短波放送に終止符が打たれた。65年続いた短波放送がまた一つ消えた。

英語放送では最終の放送となった1900からのバチカン中継波が最も強力に受信することができた。アフリカ向けの周波数だが最後の2時間番組が始まった。周波数アナウンスの後、"Radio Nederlan'd the first 50 years"の番組から始まった。放送開始時のインドネシア語が流れていた。

1930にもこの時間出ている周波数、7425、11615、15495、17605、6065kHzがアナウンスされた。11615や17605kHzも15495kHzほどではないが結構良く聞こえている。17605kHzは1957に終了、
引き続き2000からは1400からと同じ番組、"Farewell and Thank You"が始まった。受信状態は良い、2055に"Good bye"で終了、ISとオランダ国歌が流れ2057に終了した。

UTCでは日付が変わり30日0000からは6165kHzでスペイン語放送が始まった。Boraire送信で0157迄放送されると思われるが、これがRNW最後の送信になるのだろう。

ただスペイン語放送に関してはこの6165kHzは明日7月1日まで、以降2日からは9895kHzで1100-1157に放送が続けられる。同様これまでのオランダ語放送6020kHzも0930-1000が10月28日まで出る予定である。
7月2日以降は、平日のみBoraire中継で、
0930-1000 .23456. 6020 Dutch
1100-1157 .23456. 9895 Spanish
の放送となる。
Posted by Hiroshi at 07:00│Comments(3)Europe
この記事へのコメント
蘭印向け放送をRNWの前身と考えると1929から続いた放送と言うことになります。
今回の放送終了に関して検索していたらこんな論文を見つけました。
Posted by 化石 at 2012年06月30日 13:40
化石さん

京都大学東南アジア研究所の論文、興味深く読みました。本国Hilversumの放送から、NIROM、RRIの設立のことなども書かれており勉強になりました。

NIROMは日本軍のプロパガンダ放送に苦しみ、PPRKと協力したことが書かれており、この点発見でした。情報、ありがとうこざいました。

ちなみに当方の情報では、ジャワ上陸作戦(1942年3月)の際にはNIROMの10260kHz(バンドン1.5kW)に対し、日本軍はサイゴン放送10240kHz(12kW)を操作して、ニセNIROM放送を流し、情報先導を行って作戦を有利に運びました。
Posted by 解放軍之声 at 2012年07月01日 00:35
解放軍之声さん

サイゴン放送からのニセNIROM放送は有名な話ですね。
テスト放送でクラシック音楽を流して受信状況を調査したことなどのエピソードがカメラマンの並河万里氏のお父上で当時NHKの戦時放送記者だった並河亮氏の「もうひとつの太平洋戦争―戦時放送記者がいま明かす日本の対外宣伝戦略」などで読んだことがあります。
こうした戦時秘話が表に出てきたのは戦後数十年たってからでした。
Posted by 化石 at 2012年07月03日 23:02
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