9950kHzの台湾送信はジャミングもなくよく聞こえている。15640kHzのジャミングは聞こえているので、9950kHzには出ていないと思われる。425週最後の番組となる。拉致問題インフォメーションは、8月6日ASEAN外相会議に出席のマレーシア訪問中の岸田外務大臣から北朝鮮へ働きかけたこと。同日の第5回東アジア主要諸国外相会議から北朝鮮に関する部分を紹介。
▼ 岸田大臣から、日本として、核、ミサイル、拉致等の諸懸案の包括的解決を目指す方針は不変である旨述べ、北朝鮮による核・ミサイル開発の継続は地域・国際社会の重大な脅威であると指摘。国際社会として北朝鮮に対し、(1)核保有を断じて認めない、(2)挑発行動を自制し安保理決議や六者会合共同声明を誠実かつ完全に実施すべきとの強いメッセージを送り続けることが重要であり、同時に、各国による輸出管理を含めた安保理決議の厳格な履行が重要であると述べた。
▼ 拉致問題について、岸田大臣から、日本の主権及び国民の生命と安全に関わる重大な問題であるとともに、国際社会の普遍的問題であり、各国の理解・協力への期待を表明。また、拉致問題の解決を含む北朝鮮の人権状況の改善に向け、各国と協力していきたいと述べた。
▼ これに対し、多くの国から、北朝鮮の核・ミサイル開発に懸念を表明し、北朝鮮に対して関連安保理決議や2005年の六者会合共同声明の履行を求める発言があった他、複数の国から人権状況に対する懸念が表明された。
ニュース解説は「南北高官による緊急接触」について。とりあえず25日、拡声器放送だけは中止されひとまず休戦状態が保たれることになった。
拉致問題解説は2002年に帰国した地村保志さん、濵本富貴惠さん、蓮池薫さん、奥土祐木子さん、曽我ひとみさんの5人について。1978年7月から8月にかけて拉致された。2010年、拉致被害者等支援法が延長され、引き続き支援が続けられていることなど。今週の一曲、朝鮮語は、たまの「さよなら人類」、3年ぶりの登場だが、意味の分からない歌詞だ。1981年のヒット曲石川優子の「シンデレラサマー」、これは一年半ぶりの登場である。番組終了時のアナウンスは8月17日から時刻の前に「日本時間」が追加されている。
1330の「しおかぜ」は6020kHz、30日はまた受信状態が悪く内容の把握ができない。前半後半ともに朝鮮語放送が出ている。これで3日間続けて朝鮮語番組が出てきた。同じ内容かどうかは昨日以外受信状態が悪く確認できない。弱いながらもPipジャミングの出ているのが分かる。
1430の「ふるさとの風」は9960kHz、ジャミングは全く聞こえない。懐かしい日本の歌「春の歌」で番組開始。拉致問題解説は有本恵子さんについて、1983年7月ごろコペンハーゲンから手紙が届いたのを最後に行方不明に。1988年に石岡亨さんから家族あてに8月13日付のポーランドの消印で手紙が届き、松木薫さんら3人はよど号ハイジャック犯らの手によって北朝鮮に拉致されたことが判明している。そして1988年11月4日に家族全員死亡と北朝鮮は虚偽報告している。
ふるさとの声はお父さん有本明弘さんから、2014年12月13日に開催された「対北朝鮮ラジオ放送シンポジウム」で公開収録されたもの。
お母さんの有本嘉代子さんからのメッセージは、新しく2015年3月の収録。続いて2015年4月26日東京で開かれた「最終決戦の時、不退転の決意で全員救出を!国民大集会」で収録した明弘さんの訴えがでている。今日の一曲はない。この番組は2015年6月1日、10日、19日、7月16日、25日、8月3日、12日、21日と周波数アナウンスの「日本時間」追加を除き同じ内容である。