1300の「しおかぜ」は5965kHzが聞こえている。受信状態は極めて良好である。ジャミングが出ているようだが全く影響はない。金曜日は日本語放送「日本海にかける橋」である。
タイ人拉致被害者アノーチャ・パンチョイさんへ、タイ上院議員の「しおかぜ」メッセージが出ている。
私はタイ上院議員の、ポーンチャイ・ウィタヤールートパンです。
私は北朝鮮政府に対して、1978年にマカオで行方不明になったタイ国民・アノーチャ・パンチョイさんの拉致を認めるよう要求します。
証拠はあり、約39年間に渡って北朝鮮に住んだチャールズ・ジェンキンスさんが、北朝鮮国内でアノーチャーと会ったことを詳しく証言しています。
北朝鮮政府に対し、アノーチャーさんの拉致を認め、アノーチャーさんがタイの家族と早急に再開できることを求めます。
国連の動きについて。
救出への道コーナーは増元輝明さんから、2024作文コンクール特別賞から、「痛みを心に刻んで」 佐賀大学教育学部附属中学校 二年 小野原 和子
私たちは他人の痛みに疎い。自分の痛みにはあんなに鋭敏なのに、なぜ、他の人のことになると、こうも鈍いのか。
先日、機会がありおよそ二十二年前の新聞を目にした。その新聞は号外だった。見出しは「24年ぶり家族と再会」。拉致問題についての記事だった。愕然とした。24年も家族に会えなかったなんて。そしてそれが今もなお、続いているなんて。私にできることは何だろう。私は何をしたらいいのだろう。一例として、人間に備えられた機能「想像力」を使うのはどうだろう。相手の立場になって考えること。そんな子供っぽいこと、と思うかもしれない。でも、一度立ち止まって考えてほしい。もし、自分が二度と大切な人と会えなくなってしまったら。もし、大切な人が二度と自分と会えなくなってしまったら。それを考えたとき、私は胸が苦しくなった。のほほんと暮らしている私でさえそうなのだ。立場が変わると、心境も激しく変わってしまうだろう。自分たちが未来を変えなければならないのはわかっている。感情の起伏のない言葉に重さはない。綺麗事はだれにだっていえる。だから私たちは痛みを経験する必要がある。あんなに苦しいことは二度と繰り返してはいけない。だからこそ、ある限りの想像力を絞って、当事者の方々の何百何千何万分の一くらいの痛みを心に覚えておくべきだ。「自分のこととして」、とらえるのがポイントとなる。客観視した第三者の意見もときには必要だろう。しかし、主観的に見ることで、また違う何かを発見できるのではないか。ストーブの熱さを教えるには実際にストーブに触れさせてみるのが一番効果的だ、なんていう例え話がある。それと同じようなことをするのだ。想像の中で傷ついて、恐怖本能に訴える。もし自分が、もし家族が、もし大切な人が。ありとあらゆるパターンの想定をして導き出された答えこそが、きっと自分の答えなのだろう。感情的になることはあまりほめられたことではないけれど、でも必要なときもあるのだと思う。人間らしい人間の感情。自分のものの見方の視点を増やすことによって、当然ながら情報も増える。それはきっと、悪い方には転ばない。
私の考えはぼんやりとしていて、甘っちょろいお子様なものかもしれない。でも、あの新聞を見たときの衝撃や、自分の心に刻んだ痛みは、決して忘れることはないだろうし、忘れたくはない。拉致事件は、毎日をただ平坦に生きている私たちに無関係ではない。当たり前だが、拉致事件は過去の出来事ではない。過去の出来事にするために私は、私たちは一体、何ができるのだろうか。
日本政府からご家族の声は有本恵子さんへ、2019年1月収録のお母さん有本嘉代子さんからのメッセージである。
あとは日本への脱出に関しての注意が告知されている。
後半1330は朝鮮語放送「富士山は知っている」である。
1430の「ふるさとの風」は9685と9705kHzが強力である。開始時両波ともジャミングはない。懐かしい日本の歌「汽車」で始まった。拉致問題解説は有本恵子さんについて。1983年7月頃コペンハーゲンから家族あてに手紙が届いたのを最後に消息を絶った。1988年に石岡亨さんから家族あてに8月13日付のポーランドの消印で手紙が届き、松木薫さんら3人は平壌で生活しており、よど号ハイジャック犯らの手によって北朝鮮に拉致されたことが判明している。そして1988年11月4日に生活していた招待所で家族全員石炭ガス中毒で死亡と北朝鮮は2002年9月に虚偽報告している。しかし客観的事実は何一つ示されていない。よど号ハイジャック犯の妻、八尾恵らによって拉致されたことが判明している。北朝鮮側はこれを一切認めていない。北朝鮮側の主張は、匿っているテロリストが関与した犯罪行為を隠蔽しようとする意図があったと受け止められる。
「ふるさとの声」は有本恵子さんへ、お父さん有本明弘さんから、2024年12月収録のメッセージ、有本明弘さんは2025年2月15日に96歳で逝去された。続いて2021年12月神戸で開催された「拉致問題を考える国民のつどいin兵庫・神戸」で収録されたメッセージである。そして2020年2月3日に94歳で亡くなったお母さん有本嘉代子さんから、2019年1月収録のメッセージが出ている。
今日の一曲は1971年のヒット曲、欧陽菲菲の「雨の御堂筋」である。この番組は4月26日、5月6日と同じ内容である。
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