2018年08月20日

8月19日「しおかぜ」

19日、日曜日、今年で40回を迎えたアジア放送研究会のフォーラムに参加した。その最後に毎日モニターしている日本の北朝鮮向け短波ラジオ放送について講演を行った。
「しおかぜ」「ふるさとの風」もこうした放送のあることは知っているが、実際に短波放送を聞いている人はごくわずかである。民間団体の放送が日本国内から送信、日本政府の放送が国外から送信しなければならない理由が少しでも理解出来たら幸いである。
そして現状では絶対に拉致被害者は帰ってこないという現実も突き付けれたに違いない。

それでも放送は続いている。昨日同様1300の「イルボネパラム」、そして1330の「ふるさとの風」は台湾送信が極めて弱い。9465と9705kHzは何とか聞き取り可能なレベル。今週は8月1、2日に行われた子供霞が関見学デーにおける各種行事の詳細が出ている。この時間の放送は1357に終了である。

1300の「しおかぜ」は6165kHz、八俣の電波は弱く混信で聞き取れない、それでも後半は次第に上昇気味、日本語放送が聞こえている。終盤さらに強くなりいつもの強さを取り戻した。先週並びにきのうと同じ番組が出ている。
1405の「しおかぜ」は7325kHz、番組本体は「ふるさとの風」を出している。このじかにゃまたからの電波は強力である。

1430の「ふるさとの風」は台湾送信も回復、9560kHzが強い。パラオの9960kHzも良好である。懐かしい日本の歌は「ずいずいずっころばし」で始まった。拉致問題解説は、田口八重子さんについて、1978年6月ごろ東京高田のベビーホテルに2歳と1歳の子供を残したまま拉致された。当時22歳である。日本人を偽装し大韓航空機爆破事件を起こした北朝鮮工作員・金賢姫(キム・ヒョンヒ)の証言から、田口八重子さんがこの北朝鮮工作員の教育係を務めたことが明らかになっている。北朝鮮はこうした事実や大韓航空機爆破事件そのものへの関与を完全に否定している。しかし、田口さんは、別の拉致被害者(2002年に帰国)に対して、「1981年から1983年にかけて「オッカ」(金賢姫の別名)という名の女性工作員と共同生活した」ことが確認されている。
また、北朝鮮は、「田口さんは、1984年に別の拉致被害者・原敕晁さんと結婚し、1986年7月に原さんが病死したため、精神的な慰労のための旅行中に交通事故で死亡した」と説明している。しかし、帰国した拉致被害者は、田口さんとは1986年7月頃まで同じ招待所にいたが結婚の事実はなかったと証言しており、したがって、「原さんの死後、交通事故で死亡した」という北朝鮮側の説明は信用できるものではない。
北朝鮮側は、田口さんが大韓航空機爆破事件の実行犯の教育係を務めていたという事実を隠そうとしている。もちろん事件そのものを北朝鮮は韓国のでっち上げだとし認めていない、韓国も機体引き上げの捜査をしないなどおかしな事故である。
ふるさとの声は田口八重子さんへのメッセージ、お兄さんの飯塚繁雄さんから2015年3月4日収録されたもの。続いて2017年1月15日に開催された、「拉致問題を考える国民のつどいin広島」での収録から。そしてお兄さん本田勝さんからは2018年2月に収録された新しいメッセージである。最後に2017年4月に東京で開催された「拉致問題を最優先として今年中に全被害者を救え!国民大集会」で収録した飯塚耕一郎さんからのメッセージが出ている。
今日の一曲は2014年下半期放送のNHKテレビドラマ「マッサン」の主題歌、中島みゆきで「麦の唄」が出ている。この番組は2018年4月5日、15日、25日、5月5日、17日、27日、6月6日、17日、28日、7月8日、18日、29日、8月8日と同じ内容である。最後の周波数アナウンスはB17のままである。

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Posted by Hiroshi at 00:00Comments(0)Shiokaze/Furusato no Kaze