2016年07月14日

「しおかぜ」中波送信開始

かねてから中波での放送を希望していた「しおかぜ」が先のテスト放送の結果を受け、7月29日金曜日からモンゴル送信で放送を開始する。

放送は毎日で1430-1500UTC、周波数は1431kHzである。テスト放送同様日本での良好な受信は望めないが、北朝鮮での良好な受信が期待されている。

「しおかぜ」中波送信開始 【調査会NEWS2248】(7月13日)
 今朝の産経新聞でご覧になった方もおられると思いますが、7月29日から「しおかぜ」の中波送信が開始されます。

 様々な情報から現状の北朝鮮において、中波ラジオの保有数は確実に増えており、既に300万台のラジオに対してその三分の二は中波ラジオと言われています。また、複数の脱北者からの聴き取りでも、北朝鮮内に於けるKBS等の韓国が発信する中波放送を聴いていたという証言は多数寄せられています。中波ラジオからの生活情報は既に北朝鮮人民に浸透していると言っていいでしょう。

 こうした現状を踏まえて、「しおかぜ」としても一刻も早い中波送信を実現するために模索を続けてきました。送信場所や資金などハードルは非常に高い状況でしたが、ラジオ放送は唯一直接北朝鮮内部へ情報が送れる手段です。これまでの短波放送に対する北朝鮮の妨害電波から見ても効果は実証済みであり、より普及率の高いと見込まれる中波送信は、更なる効果が期待で来ます。ここまで拉致問題が膠着している状態を打開するための起爆剤には十分な力を発揮してくれることでしょう。

 中波の送信費用は現在の短波と比較すると5倍以上の費用が必要です。正直なところ資金のめども立っていませんが、ご家族の高齢化など切迫した状況は我々の問題など比べ物にならないほどに深刻であり、苦しんでいる拉致被害者の皆さんへ希望を届け、救出へ向けた突破口を開かなくてはなりません。

 中波放送は当面電波状態の最も良い夏期、7月末からの3か月間に行います。正直なところこれ以上は調査会の現状からすると難しいので、できるだけ早くに財政的基盤を整備して来年早い時期に再開したいと考えています。皆様にはあらためてご理解とご支援を賜りたく心よりお願い申し上げる次第です。 
 
放送開始日   平成28年7月29日(日本時間)
放送時間    23:30〜0:00(30分間)毎日放送
周波数     1431kHz
送信地点    モンゴル
放送言語    朝鮮語、日本語
放送内容    北朝鮮関連ニュース、拉致被害者、特定失踪者名前読み上げ

  
Posted by Hiroshi at 06:03Comments(0)Shiokaze/Furusato no Kaze

2016年07月14日

7月13日ふるさとの風

1300の「イルボネパラム」朝鮮語放送と1330の「ふるさとの風」は9900と9950kHz、ジャミングは無くクリアーに聞こえている。拉致問題インフォメーションは6月27日アメリカ訪問中の杉山晋輔外務事務次官は、トニー・ブリンケン米国国務副長官と会談しその概要から。
 冒頭、杉山次官から、伊勢志摩サミットでの日米首脳会談、オバマ大統領の広島訪問を成功させることができ協力に感謝する、オバマ大統領の広島訪問は、日米が「希望の同盟」として揺るぎない関係を築いたことを象徴している旨述べました。これに対し、ブリンケン副長官からは、地域及び国際社会が直面する様々な課題を解決するために、日米同盟を基軸としながら緊密に協力していきたい旨の発言がありました。
 両者は、日米関係について議論をする中で、沖縄に関する問題を含め、日米同盟の更なる強化に向けた努力を継続していくことで一致しました。
 また、アジア太平洋地域情勢について、両者は、北朝鮮の問題や南シナ海を含む海洋安全保障の問題等、アジア太平洋地域の安全保障環境がより一層厳しさを増しているとの認識で一致し、日米で更に緊密に連携・協力していくことで合意しました。
 特に、北朝鮮の問題については、日米のみならず、日米韓での更なる協力の必要性を確認するとともに、現在国連で行われている議論において日米で一層の協力を行うことで一致しました。 また、杉山次官から、拉致問題についても日本の考え方を改めて伝達し、両者は日米で協力していくことを改めて確認しました。
 英国のEU離脱問題については、英国は日米双方にとって基本的な価値を共有する国であり、政治、経済、安全保障等、様々な分野で強固な協力関係にある重要な国であるとの認識を共有し、今回の英国における国民投票の結果が国際社会に大きな影響を与えないよう日米で連携し、最大限の努力を行っていくことで一致しました。
ニュース解説は「北朝鮮のSLBM発射」について。ふるさとの声は松本肇さんからのメッセージ、2016年2月に収録したもの。
今週の一曲、朝鮮語は井上陽水・奥田民生の「ありがとう」、一年ぶりに登場した。日本語放送は1974年のヒット曲伊藤咲子の「ひまわり娘」、これも昨年8月に登場している。

1300の「しおかぜ」は5935kHz、開始時は良かったが、1307:40にジャミング出現、受信状態はあまり良くない。13日水曜日は朝鮮語放送が出ている。これに続く1405からの「しおかぜ」も受信状態は悪い。

1430の「ふるさとの風」は9560と9960kHz、パラオ送信がやや弱くノイジーである。9560kHzが2秒近く早く聞こえている。懐かしい日本の歌は「ずいずいずっころばし」で始まった。拉致問題解説は市川修一さんについて、1978年8月12日、鹿児島県日置郡から増元るみ子さん当時23歳と共に拉致された。2002年北朝鮮は拉致を認め1979年9月4日死亡としているが、泳げなかった市川さんが、初冬に川で溺死したことにして、にわか死亡通知書を作成、客観的事実は何もなく信用できる内容ではない。これも北朝鮮にとっては死亡したことにしないと都合の悪い拉致事件である。
ふるさとの声は、市川修一さんへ、お兄さんの市川健一さんからのメッセージは2016年2月24日収録の新しいものに差し替えられている。続いてお姉さん市川龍子さんからも2016年2月24日収録のメッセージ。このあと中学高校生時代の友人花牟礼薫さん、小中学校同級生の高山孝一さんからのメッセージは2007年に収録されたものが出ている。今日の一曲は1972年のヒット曲、吉田拓郎の「結婚しようよ」、これは2015年5月以来の登場となった。
最後の周波数アナウンスは台湾送信の日本語放送は9900、9560、9470kHz、朝鮮語放送の9900、9765kHzのみでパラオの周波数アナは無い。この番組は2016年4月14日、23日、5月2日、11日、20日、6月16日、25日、7月4日と同じ内容である。
  
Posted by Hiroshi at 00:00Comments(0)Shiokaze/Furusato no Kaze